ビジネスとプライベートで分けるなんて言ってたら生き残れない。SNSの信用情報化。

どもども。MI(無職で居候)起業家ごはんです。

 

先日インタビューをした際、「ビジネスとプライベートでSNSを使い分けたい」ということを伺いました。
その時はなるほど〜くらいに思っていたのですが、
競合他社になりそうなところの資料を眺めていたところ
(「くそ〜こんなこと考えてやがるのかぁ〜!!」なんて思いながら眺めてます)、
「ビジネスの繋がりはビジネスで完結させたい人へのニーズを満たす」と書いてありました。

 

そこでなんかピンと来たのです。

 

「ビジネスとプライベートでSNSを使い分ける人は絶滅する」

 

おぉ、我ながら大きく出た。

 

さて、どうしてそうなるかつらつらと書き綴っていきます。

 

◼そもそもSNSのビジネスとプライベートってなんだ?

まずはこのそもそも論から。パパっと事例で思いつくのは

Twitterでは下ネタしかつぶやいてないから人に見られたくない。

・インスタで遊んでる写真ばっかり上げてると「勉強しろ!」って怒られそう。

Facebookで外の社会活動に取り組んでいると職場で何か言われるかも…。

あっ、全部僕の話です。

 

ちなみにTwitterの元アカは長いことやっているのでフォロワーもちゃんとついているのですが、つぶやいている内容がダメな感じするので諦めて新たに作りました。
フォローしてくれると嬉しいな。

 

twitter.com

 

話が飛びました。
SNSを使い分けたくなる瞬間は「人に見られていることを意識した時」です。
人に見られていることを意識していなければなんでもかんでも投稿しちゃいますよね。

ちなみに前職にいた際は、特に独立や転職など考えていなかった時期でも社外での活動はマイルドにしたり、投稿を止めたりすることがありました。なんとなく。

 

まぁ、色んな“事故”の話しを聞くわけです。

 

Twitterで冷蔵庫に入ってみて個人情報をめちゃくちゃ特定されたり、
Facebookで動物ハントしたら皆に叩かれまくったり、
社内情報をアップしたとかで怒られたりとか。

こういうことを聞くと、「ちゃんと見られている意識を持とう」という気持ちになります。

 

例えばこんな事故。

 

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意味がわからない。

 

頭おかしいな、6年前の俺。

いいね!してる人もコメントしている人もいますが、
ちょっと可哀想なので公開するのは止めておきます。

こんなクソ投稿まで「昔のあなたこんなのしてたよ!ねぇ!見てー!」なんてやってくんなよ…orz

 

ちなみに着てたのはこういうダウン。

 

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ミャンマーあたりにいそうな色使いだね。

ちなみにこれ、震災当日の夜、避難所でカメラを向けられた時の写真で、
撮られた直後に「こういう場でそういうのはちょっといけないと思います。」なんて
言ってました。

そう、カメラ向けられたら条件反射で笑顔なんです。

特に炎上とかはしませんでしたが、私の心は怪我だらけ、ってとこですよ!

 

閑話休題

 

こういったイタい投稿や燃える投稿は、
「どこの誰がどのように見ているか意識していない」からこそ起こることなのです。
言い換えれば「◯◯には見て欲しいけど、××には見て欲しくないよ」ということを考えられていると起き得ない。それがいわゆるビジネスとプライベートの違いです。

これはきっと皆さん理解して意識してますでしょう。おさらいです。

 

◼履歴書から信用情報化するSNS

これも多くの方が気づいていると思いますが、
SNSは既に履歴書化しています。

「人事にTwitter見られたくない」という声がある一方で、
見たい人事がいるわけです。


なぜならSNSは、それまでの履歴書が不可能だった、
多様でありのまま(僕の場合ほどよく脚色された)の側面を持つあなたを見せてくれるからです。


どんなことに興味があるのだろうか、
どれくらい頑張ったか、
友達はどれくらい多いのか…。

Facebookで友達になったら共通の友達見ちゃうでしょう?
ちょっとフィードとかアルバムをのぞいちゃうでしょう?
そうした時に起きる「あぁ、この人はこういう人なんだ」という気持ち。

わからないことがわかった気になる時の安心感。

これが重要なんです。

もっと具体的な例を出しましょう。

クレジットカードの審査のお話しです(元貸金業の力を発揮するよ!)。

 

クレジットカードでよく聞く“ブラックリストに載る”*1という言葉があります。それまでの借金を返していなかったり、遅れたりすることで「あなたにお金貸しますよー」という与信がされにくい状況です。

簡単に言うと、いつもきっちりお金を返してくれる人には「また貸してあげよう!」となる一方、なかなか返してくれない人には「また返してくれないと困るから貸さないよ!」ということです。

 

では、“いつもきっちりお金を返してくれる”はどこから始まるでしょう?

 

当然、最初にお金を借りなければ返せません。
一番最初は皆さん収入を報告したりしてカード会社にカードを"とりあえず”作ってもらいます。"あんまり高いお金は貸せないけどとりあえずこれ使ってみて〜”って感じです。

 

それを何回か繰り返すと「お、この人はいつも返してるな!今度も貸してあげよう!」となるわけです。

 

それを全くしていない人。なんてのはほとんどいないのですが、
もしあなたが今までただの一回もクレジットカードを使わず、
携帯電話を始めとした高いお買い物も全部ニコニコ現金払い…なんて状況ですと、

 

スーパーホワイトと呼ばれます。

 

それは、お金の貸し借りが起きていないため、あなたの信用がマイナスでもプラスでもなく、ゼロの状況です。現代社会に順応していればめったにないんですけどね。

これがまだ10代とか20代もそこそこならわかりますが、30代くらいになってくると
「クレジットカードを使っていないだとう!?まさか怪しい契約じゃないよな…」と相手は不審に思うわけです。

家など超高額ローンは通りづらくなる可能性が高いです。

 

ではSNSにおいてはどうか。

 

SNSを普段のコミュニケーションとして使う人、
自分の活動報告の場として使う人、
全く使っていない人がいます。

 

普段のコミュニケーションに使う場合は、
途中で公開に転じることが難しくなります。
私のTwitterの元アカですね。絶対公開できない。

自分の活動報告の場として使うにはFacebookが適しています。
プライベートもビジネス(真面目なこと)も載せていける、わりとソーシャルな場ですからね。

全く使っていない人はSNS上の履歴書が存在しません。スーパーホワイトです。

普段使いのコミュニケーションは困る可能性が微粒子レベルで存在しています。

全くSNSを使っていない人は困る可能性がまぁまぁあります。

なぜでしょうか。

 

◼個の時代の履歴書、SNS

SNSはこれから履歴書化していきます。
特に個人で何か事業を始めたり、フリーランスになる時に今まで育てていたSNSが使えないとわりとしんどいです。

あなたが商売をはじめました!むしろ始めます!という時に宣伝できる友達が少ないということです。まぁとはいえ、いくらフリーランスになる人が増えてるからといってそうでない人もいますよね。

「私は普通に就職するので大丈夫です。」
「今ある繋がりを大切にして生きていきます」
うん、余裕で生きていけます。

 

ですが、本当にそれで終わるでしょうか?

 

先程のクレジットカードの件と同様に、

誰かがやっていることは、
その人数がある点を超えると「なんでやってないの?」に変わります。

「まだガラケー使ってるの?」
「このご時世でまだ禁煙してないの?」
これくらいならまだいいです。
ガラケーってことは電話が多い仕事の人なのかな?」
「時代遅れの人だなぁ」
「禁煙できないダメな人なのでは?」
なんて勝手にレッテルを貼られる日が、SNSにも絶対にきます。

「クレジットカードを利用していないなんて怪しい!」と同じロジックです。
本人はいつもニコニコ現金払いをしているから何の悪いこともないのに怪しまれる。

「やっていないことが不利益になる瞬間」が来ます。


Facebookやってますか?」と聞いて検索した後、
顔写真も何もないとちょっと不安になった経験はありませんか?
少しずつ、SNSをやっていることが当たり前の時代が近づいています。

 

特に、都市部など人口の流動が激しい場所ではSNSの履歴書化が進むでしょう。
それが“会社の看板なしで勝負する”の具体的な戦い方です。
他にあなたを保証してくれる要素は何もないのですから。

 

20代前半の子達は顔写真も名前もないTwitterアカウントのDMに、
約3割が返信しています。

その信用は育てられたSNSアカウントで、今まで投稿してきたことによって成り立っているのです。私は26歳ですが、DMなんか送られてこようものなら絶対無視です。カルチャーはどんどん変化しています。

お金のやり取りができるまでにはまだ全然早いだろうけどね。

 

◼もう一度問いたいビジネスとプライベートで分けることの必要性 

さて、最初の問に戻りましょう。

「ビジネスとプライベートでSNSを使い分けること」です。
極論いうと、

ビジネス用アカウントで書いちゃいけないようなことは、
プライベートでもだいたいダメだよ。

と思うのです。
同時に、

いつも仕事のことしか投稿しない人は見てて面白くないよ。

と思います。というか、純粋に仕事関係のことって投稿しづらくないですか?
特に勤めてると。

 

ということで、プライベートと仕事はどんどん不可分になっていくのです。
故に、“分けて使う”という発想がもう古くなると思います。

分けるなら、「この人達にはこういうところを見せたい」というように、
ビジネスだ、プライベートだという発想ではないように思います。
個が活躍する世界がくればどんどんそれが当たり前になっていくでしょう。
多くの人の間で“ネットのノリ”が共有されればいつしか、
「つぶやきは個人の見解です」なんて書かなくてもいい時代が来るかもしれません。 

 

さて、今日はこのへんで。

色々書きたいことが溜まっているのですが、
次回は僕が考える、SNSがコミュニティの維持に貢献してきたことの変遷について書きます。

 

最後まで読んでくれたあなたへ。


金晩飲み会に誘ってもらえなくて残念だったな!俺もだぜ!!

仕事の皆さんは一緒に頑張りましょう。

 

あでゅー!

 

*1:厳密にはブラックリストというものは存在しません。説明すると長くなるので、気になった方はググってみてね!