ポケキャンのどうぶつ達が限りなくホストに近い3つの理由
どもども。MI起業家ごはんです。
さて、先日3日で飽きると述べたポケキャンですが、、、
ついつい開いちゃうんだコレが。
なんでしょう、ガッツリのめりこむわけではないんだけど、
ちょっとずつをついついやってしまうのです。
正味、「もっと服売ってくれ〜」とか、
「作れる家具が少ないぞ〜」とか思うのですが、
どうもちょいちょいやってしまうのです。
そんな折、友人からLINEが届きました。
確かに前回の記事で“地域コミュニティ”とポケキャンで行うことがいかに近いかを述べていました。
しかし、思索を深める中で私は気づいてしまったのです。
ええ、これは地域コミュニティ、互助や共助という甘っちょろいもんではない。
こいつら、どうぶつの皮をかぶったホストだ。
そう、昔々ホストを半年間ほどやった経験があるのですが、
どうぶつ達の接し方はホストのそれとすごく良く似てるのです。
◼「お願い」の難易度が絶妙
どうぶつの森ポケットキャンプでは、動物達が「お願い」をしてきます。
まぁりんごが欲しいとか、ヒラメ釣ってくれとかいった可愛げのあるものですね。プレイヤーは動物の「お願い」を叶えるべく、パシリとなってマップを右往左往します。
お気づきのプレイヤーもいらっしゃると思いますが、
時間を置いてログインすると動物のうち2人はすぐに達成できる「お願い」があります。なので「お、ラッキー!」くらいに思ってお願いをつい聞いてあげちゃうのです。
そして、次の「お願い」も難易度が低いことが多い気がします。「あと1杯イカを釣ってくればいいのね、ハイハイ。」「サクランボ一房か。一瞬で終わるな。」なんて考え始める。あ、数え方にこだわってみました。
こっ、これはホストのテクニックその1…!!
『フット・イン・ザ・ドア』や…!!
一度相手の要求を飲むと、その後が断りにくくなるという心理です。
訪問販売の営業マンが、ドアに足を挟んだら勝ち!というのが語源だそうです。
昔ホストをやっていた時の先輩は「ごめん!タバコ買ってきて!」からどんどん要求を上げていき、最後はお金をせびると言っていました。だんだんお願いされる感覚がマヒするらしいです。最終的にはお願いがなんであれ、「お願いをクリアすると褒められる」という条件付け(ステーキの写真見たらよだれが出る的な反射反応)になってしまうというからほんとシャレになりませんね。
あなたも動物達から搾取されてませんか?大丈夫?
◼貢いだ“お願い”の先に何が待っているかが見える
以下の写真を見ていただきたい。
既にポケキャンプレイヤーのあなたなら「いいよね〜、こういうの!」とか、
ポケキャンをやってなくても「ほのぼのするなぁ〜」なんて思っちゃうかもしれません。
そう、いくつかのお願いをクリアすると、
よくわからんけどすごく楽しそうに談笑する
というイベントが発生するのです。
いいですか?人をパシるのには理由、かっこよくいうとビジョンが必要です。
ホストも、
「俺、ナンバーワンになりたいんだ…。」
「絶対アイツに負けたくない。」
「お前と一緒に、一番になりたい…。」
と、あの手この手であなたが貢ぐ理由≒あなたが重要な存在である理由を持ってきます。
「あなたがこの行動を起こすことで、何が達成されるのか」を見える化しているのです。
逆にいうと、
「これさえやってくれればこんな素敵なことが待っているよ」と、
期待をニンジンにお馬さんを走らせるんですね。なんか胸焼けしてきた。
◼ちょっとした“ご褒美”であなたを犬っころにさせる
下の画像をご覧いただきたい。
ちょっと待て!
これはホストが使う…!!
「頑張ったお前に、ご褒美。」ダーッ!!!!!!
おわかりいただけるだろうか。
先程の小さいお願い事でも「褒められる」とどんどんのめり込むと述べました。
「自分がパシられて頑張った結果報酬がもらえる」ということが重要なのです。
「もうなんでこんなことしてるんだろう…。」と、心が挫けそうになった時に、
「ありがとう、お前のおかげで俺もナンバーワンになれたよ(イケボ」なんて言われることによってシャンパンが積まれるわけです。*1*2
これがどんどんマヒしていくと、
「私がシャンパン一本頼めばRYOがナンバーワンになれる」
↓
「私が頑張ればRYOに褒めてもらえる」
↓
「RYOに褒めてもらうにはシャンパン入れないといけない…」
↓
「褒めて欲しい⇒シャンパン入れよう」
と、どんどんマヒしていくわけですね。
もう「どうぶつの森」なんてやめて、「どうぶつの沼」と呼ぼう。
◼大切なことは“自分を見失わないこと”
さてー、いかがでしたでしょうか。ポケキャンの住人がいかにホストに近いかわかってもらえたかと思います。
ちなみに僕のいたお店では和気あいあいとした店作りを心がけており、上述したようなえげつない営業はしないようにと言われていました。
まぁ、僕からすると「そ、そんな手段そもそも存在するのけ…!!」なんて衝撃でしたが。
心理的なテクニックを使っているからといって必ずしも相手が騙そうとしているということにはなりません。また、これらの心理に動かされる行動は人間が人間として生きるための機能を持っています。
1人で生きていくことができないので、お願いを互いにし合う必要があります。
本稿では書いていませんが、お願いが一方通行になりすぎないようバランスを取る行動も観察されています。
お願いの報酬として楽しいことが待っていると想像できるのは素敵なことです。単純な損得以外で行動できます。
また、“褒められる”というのはコミュニティに所属する上で大切なことです。周囲に認められていることを意味します。
ホストであれなんであれ、大切なことは“自分を見失わないこと”そしてそのための、“色んなコミュニティに所属すること”です。
私がホストで聞いて一番えげつないと思ったことは、
「女の子を言いなりにさせるには、友達を切って依存させること」
だそうです(うちの店ではやらないように言われてました)。
依存状態にあると、より感覚がマヒしやすくなります。
なぜなら、単一のコミュニティにしか所属していないと、自分を客観視する機会がないからなのです。
“自分を見失う”のは必ず、1人だけでいる時です。他人は自分の鏡なんていいますが、多様なコミュニティに所属し、常に色んな人と接していさえすれば自分を見失うなんてことはありません。少なくとも迷子になって途方に暮れているところを知らないおじさんについていくようなことは、絶対にないのです。
ということで、ホストもゲームも用法用量を守って、楽しく遊びましょー!
3日では飽きられませんでした。。