Polar Bear Pitchingに参加した理由と所感
どもども。青木です。
フィンランドはオウルで開催されてPolar Bear Pitchingから返ってきました。
どうしてPBPに出たか、そしてその所感をまとめようと思います。
■プレシードでは起業家がどれだけ動いている感を出すかが大事
僕のチームには今6人のメンバーと2人のメンターが力を貸してくれています。
仮説検証を進めている中でチームのみんなに色々なお願いをしつつ、事業を少しずつ前にすすめています。
その中で、僕自身はゆっくりながら進んでいる感を持ってはいるもののみんなに「今手伝っている事業はイケている」「取り組んでいることはめちゃくちゃおもしろい」というように感じてもらうのがとても大事なことだという学びがありました。
初めてのMVPができたとき、僕は大喜びしてシリコンバレーにいる友達にピッチデックを送り、現地の起業家に見せて来てほしいと伝え、フィードバックをもらってきてもらいました。
CTOは驚き、すごく喜んでくれて「あんな完成度で持っていかれるとは…」と開発スピードを早めてくれたのでした。
その中で「事業がきちんと進んでいることを伝えるのが大事」であることはわかったのですが、まだサービスインしていない状況で数字の伸びも見られない中では第三者からのフィードバックを得ることの重要性に気づきました。
そんな折、仙台でPBPの本戦出場権を懸けた予選があると聞きました。BPBのことは以前なにかの記事でみて知っていました。
普通に考えれば今の段階で外国に出ても出資はまず受けられないだろうし、提携を結ぶビジネスも存在していないので蹴るところですが、日本人初出場、フィンランドと日本の外交関係樹立100周年というアニバーサリーてんこ盛りな状況(≒メディアも興味を持ってくれそうな状況)でかつ、日本で強いスタートアップ(サービスインしている、すでにシリーズAやBまで進んでいる)が出ない中、出場しない手はなかったのです。
■僕がこの事業に懸ける想いを伝えたかった
僕は英語が話せます。きっかけは中学生の時に必死に練習した、キング牧師のI have a dreamです。あのスピーチを先生の指示で完コピし、英語で雄弁に語ることが一つ僕の夢でした。
英語を話すときは人格が英語人格になる、という人はまぁまぁいると思うのですが僕もその質です。
I have a dreamのようにビジョナリーな言葉も出てきます。
「Expand your memory capacity, keep your network active, and make evolution of mankinds, social networking」
「Who want's to be a witness of human evelution?
Who want's to be the next Peter Thiel who did innitial investment in Facebook?
Who want's to join us and cultivate the world of human augmentation?
〜 Let's gonna be the person written in textbook of history.」
こんな言葉たちです。(ゼロワンブースターの川島さんに英文添削していただきましたがこの辺は僕が付け足したので多少英語間違ってるかもです)
これらは僕が常日頃思っていることですが、
なかなか公衆の面前で口にするチャンスがなかったり、
「なんかビッグマウスすぎるかなぁ」と思ったりして躊躇してしまいます。
しかしながら、あのお祭り感あふれる雰囲気の中では「こりゃあ言ったもん勝ちだな」と思えたのです。
こういったことをきちんと伝えられたからこそ、1ミリの投資対象にもならない私が投資家とお話しできたり、ファイナリストに選ばれたのではないかと思っています(審査員は全員投資家)。
■PBPに参加して見えた世界進出
PBPへの出場は結果的に世界を目指すことのリアリティに繋がりました。というのも、最初は「どっかの国に刺さって大ブーム!みたいなのがあればいいなぁ」とお花畑的に思っておりました。
しかしPBPで繋がったVCや投資家、他スタートアップとの話や、ビジネスオウルの内田さんにコーディネートしていただいた現地企業とのディスカッション、最後のNJET WORKING(コワーキングスペース)の出会いが「もしヨーロッパに出るならば」という視点を爆速で育ててくれました。
また、「なぜ世界を目指さねばならないのか」という問いのブラッシュアップにも繋がりました。国内マーケットを食べて生きる選択肢もある中で、やはり世界を目指さなければならないと強く感じました。また別の記事で詳しく書きたいと思いますが、地方が首都に呑まれずに力強く生きていくためには世界へ飛び出す企業の存在が不可欠だということを感じました。オウルにとってのFinger Soft、仙台にとってのfunky jumpですね。
■所感
PBPに参加できて本当に良かったと思っております。
現地企業とのネットワークはもちろん、志を同じくする理解者にもめぐり会えました。
正直投資家とのミートアップは断られまくってたのですが(もちろんヨーロッパにすら拠点を置けないので当たり前であり別に不親切だとは思ってない)、理解者の存在は、自分のビジネスが世界で通用するかもしれない、という可能性も得られました。
また、あの短時間でスタートアップ同士互いに親睦を深め、世界にライバルができたのは大きいですね。
ということで今回のPolar Bear Picthingはこれにて終わりましたが、長崎市は村崎さんが「次絶対応援行くからめちゃくちゃしようぜww」とおっしゃっているので今度はプロダクトを磨いて、実際に欧州進出への計画を持って、優勝を持ち帰りたいと思います。
今回のPBPを仙台でやることを決めてくれた仙台市の白岩さん、白川さん。
僕がピッチに専念できるように身の回りの雑務を一手に引き受けてくれたMAKOTO事務局の堀江さん、
事前練習はじめ様々なアレンジメントをしていただいたビジネスオウルの内田さん、
英文添削・英語版HPや名刺の作成をしていただいたゼロワンブースターの川島さん、谷澤さん、
そして今回に合わせてサービスの英語対応に尽力してくれた仲間たちへ無上の感謝を込めて。
Let's gonna be the person written in text book of history.
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