『とりあえず○年』『好きなことを仕事に』なんて言ってたら生き残れない。

どもども。青木です。

 

単刀直入にいいます。

キャリアを年数で区切るのはやめた方が良い。

最近転職話しや就職話しを聞いて思うのです。
「まだ1年だし…」
「あと1年やって…」

なんだそれは、と。

お前は自分の人生を何年“とりあえず”という言葉で無駄にするのだと。

いや、失礼だと思うんです。
「まだよくわからんからとりあえずあと1年頑張ってね、俺。」

自分に失礼なんですよ。未来の自分に責任を転嫁している。
ダメです。本当に。

 

さて、本題です。

キャリアを創っていくには場数がいる

そう思いませんか?

僕はよく「ソルジャー」と人に呼ばれます。
僕をそう呼ぶ人達の話しをかいつまむと、
戦略を構築するのは苦手、
自分がやったことがある分野では自身で作戦を建てて効率よく、
かつ大きな成果を挙げられる生き物だと思っています。

そんなソルジャーの私から、
キャリアにおいて大事な3つのことをつらつらと述べようと思います。

 

■レベルの高いバッターボックスに立つ。

先日こんな話しを聞きました。

「今の職場でもう少し勉強していかないと、何にも得られない…」

はい、もし配属されて半年以上経ってたら会社を辞めましょう。
サンクコストを回収しにいっちゃってます。ダメです。

 

いいですか、半年かかって何も得られないのにどうしてもう少しいようと思うのでしょうか。本当に学びたいなら自分にとって高めのレベルの球が飛んでくるバッターボックスに立つべきです。

球速が遅すぎる、ピッチャーの頭がおかしくてわけのわからん方にしか投げてこない、そもそもボールが来ないバッターボックスでいつまでも立っている必要はないのです。

ソルジャーとは、自分より若干レベルの高いところに居続けないとなれません。チャレンジをしてみて失敗したり、何度も同じような球を打って型を作るからこそのソルジャーなのです。戦略を描けないからこそ、何度も何度も同じことを繰り返しながらレベルアップし、将を目指すのです。

 

自分のレベルより低い球ばかり打っている者はソルジャーとは呼びません。
雑兵です。

 

■何を以て実績とするかのイメージはあるか

これも大切なことです。
実績は何で測るのかをイメージしておかないとだいぶしんどい。
売上なのか、集客数なのか、はたまた別の何かなのか…。

このイメージがないと漫然とした日々を過ごしやすい気がします。
自分の今の業務における進歩とは、実績とは、次のステージとは、を作戦行動レベルでイメージしておかないとだいぶキツいです。これがイメージできてないヤツを「言われたことしかできない人」といいます。

熟練したソルジャーはなんとなくその先に何が起こるか予想し先回りしたり、時に「んー、なんかヤバい」という感覚で人に訊いたりします。
「こういう球が来たらこうやって打つ!」という感覚を体得しているのです。
ひたすらぽけらーっと飛んできた球を打ちまくっているような人間のことを雑兵と呼びます。

 

■そもそもソルジャーにならない人生だってある

さて、今まで散々言ってきましたが
「ソルジャーにならないとダメだなー」と思っていたそこのあなた。

 

家にある自己啓発本は全部捨てた方が良い。

 

いいですか、別にソルジャーになんてならなくたって生きていけるんですよ。
今の職場でしんどいな〜と思ってたってもっとラクで稼げる仕事なんて世の中にはたくさんあります。

でも皆が言うんです。
「やりたいことはなんですか?(ハイ、カッコいいこと言って〜)」
「どうなりたいんですか?(ハイ、カッコいいこと言って〜)」

こんなうんこみたいな言葉の魔法にかかっちゃってるんですよ。

いいじゃないですか、やりたいことが昼寝とかゲームだって。
いいじゃないですか、優しいパパママになりたいとかだって。
ソルジャーになろうとして、変に「とりあえず○年」なんてウソをつく必要はないんです。

ソルジャーにならなくったって人は生きていけるんだから。
雑兵だって違う国に行ったら一騎当千になれる国があるんです。
刀もたせたら全くダメでも鉄砲もたせたら100発100中かもしれないんですよ。
それくらいの気楽さを以て自分の人生を楽しむべきではないでしょうか。

下手に自分にウソをついて、ソルジャーになろうとするのはやめましょう。
のんびり生きていることだって、立派な人生です。


ソルジャーになるには素質が要るんです。
例えば次のような。
・自分にあった(≒勝てる)戦場に出会うこと

・自分にあった頻度で戦闘が発生し、概ね勝ち続けること

・下手に自分が勝てない戦場に出ないこと

・戦って楽しい戦場であること

・変に目的とか考えずに戦えること

みたいな。

ソルジャーになるには非常な好条件に恵まれないとダメなんですよ。
ソルジャーはその戦場を楽しんじゃってるんだからもうどうしようもないんです。

無理してなろうとするものではないのです。

 

■おまけに あなたが仕事にしようとしている好きなことはどんくらい好き?

ついでにもう一本です。
今『好きなことを仕事にしよう!』みたいなことが溢れていますが僕はこれを相当危険だと思っています。

日本は現状景気が良いです。2017年ですら前年比25%増です。賃金に反映されていなくても景気が良いといえる。
その中で人が足りず、仕事が多いのでフリーランスに仕事が流れてきているだけなのです。インフルエンサーマーケティングも名前がついて1年しないうちにオワコン化が始まっています。よく考えればフォロワーもRT数も金で買える時代にそんなものが仕事になるのはごく一部の人間だけだと気づいていただきたい。

2020年以降の景気の落ち込みを乗り越えるためには「自分が仕事にしようとしている“好きなこと”の戦場でソルジャーになれるのか」が重要です。

どれだけのプロジェクトを回し、実行し、実績をつけ、自分の力で稼げるようになるかが大事です。
「自由なライフスタイルを実現しつつちょっとお小遣い稼ぎをする」みたいなハッピー野郎でいると潰さざるを得なくなるでしょう。

“ソルジャーになる覚悟はあるか”

それが2020年以降をフリーランスとして生き残る道なのではないでしょうか。