僕には子供を育てる自信がない。だからパズルの凸凹を合わせる。

どもども。MI起業家青木です。
もう少しプロフィールのことを書こうと思ったのですが、
自身のやりたいことの整理も兼ねて自分の世界観の話しをしようと思います。

 

タイトルの通りですが僕は子供を育てる自信がありません。

 

子供は可愛いし、大好きです。
いとこも20人近くいますが、「雄太」と発音できず「うーた」としか言えない頃から接していた子がほとんどです。
お酒が飲めるようになるまでは、盆暮れ正月の遊び相手は私でした。
親戚のおじちゃん、おばちゃんに「ほら、雄太に遊んでもらいな!」なんてよく言われてました。
余談ですが青木家の母方では通過儀礼のようなものがあります。
おばあちゃんの広い家でジャイアントスイングをし、握った手をパッと放します。
当然子供は飛んでいきますが、それが怖くて泣いた場合は「まだまだだなぁ〜」、
「もう一回やって!」とかかって来たときは「大きくなったなぁ〜」なんて思うとともに、筋肉痛を覚悟します。

私は田舎で生まれ育ちましたが、
都市の父・母・子供で成り立ち、おじいちゃんおばあちゃんが近くにいない世帯を、
おっかないと思っています。

 

さて、閑話休題

 

子供育てるのって怖いじゃないですか。

何が怖いかというと…

・もし自分が仕事や生活でイライラしていて、優しくなれない時があるかもしれない

・何かあった時にすぐ傍にいられないかもしれない

・何か変なもの食べさせてしまうかもしれない

 

…いや、そうじゃないんだ。もっと湧き上がるものがあってだな…。

 

子供育てるのってすごく無理ゲーだと思うんですよ。

次の5点でムリゲー。

・どうすれば泣き止むのかがノーヒント。(敵の弱点属性がいちいち不明)

・泣くスパンが短い。(回復・セーブなしのボス連戦。しかも数年単位で続く。)

・強キャラ(おばあちゃん)が瞬間的に現れ、力の差だけ見せて去るイベントがある。
 (「何で泣いてるのかな〜?ん〜?ホラ…!」の3ステップで解決。そんな馬鹿な。)

・強キャラは自分の方針に従ってくれないこともある。
 (「ご飯食べる前にジュースあげないで欲しかった…。」)

・公共交通機関に乗るとか不安で押し潰されそう。
 (ランダムで毒状態になる上、毒消し草じゃなくてパルプンテで治すようなイメージ)

…まだまだ他にもあるのですが、
もうほんとにしんどいと思うんですよ。
結婚して子供を持った友達もいますが、本当に大変そう。

 

いや、子育てしたくないとかじゃなくてね。

 

僕は自分の人生を最大限楽しみたいんですよ。

結婚もしたけりゃ、子供も育てたいし、仕事だって頑張りたい。

難しいことにだってチャレンジしたいし、新しいことだってやってみたい。

しかも、追い込まれるんじゃなくて追い込みたい。

 

というか、「お母さんのワンオペ育児」なんて大正が始まりだからな?

もっと前のお母さんは働いてたの!貴重な若い労働力は畑やお蚕さんで活躍してたの!

お母さんが働くためにじっちゃ・ばっちゃが子供の面倒みーてーたーのー!!

生物学的にも人間の子供は発育が遅すぎて、
群れで面倒みるのが本来的なあり方だよねって言われてるの!!

 

そう、子供ってチームで面倒見るのが正しいんですよ。

 

さて、じゃあどうしたら良いかというとですね。

 

・おばあちゃんやおじいちゃんに近所に住んでもらう。

・ベビーシッターを雇う。

・保育園とか幼稚園を使う。

 

ナーンセンス。スーパーナンセンス。

 

めっちゃお金かかるじゃないですか。
一般人にはできないんですよ。

 

ですが、それができる方法があるんですよ。

「子供の面倒を見られる人」と「子供の面倒を見て欲しい人」のマッチングです。


例えば私の父と母。
先日実家に帰省した時のことです。

父「バーベキューセット買いに行くぞ。」

僕「…なんで?」

私も妹も家を出て二人暮らしになった父母は、
私の親戚の子が来るというので皆でバーベキューを
しようと、セットを新調することにしたそうです。

おぉ、なんかイキイキしている!!

そう思いました。
なんでしょう、空の巣症候群とかって言うじゃないですか。
子供が育って家を出ると途端に寂しくなったり、年とったなぁ〜ってなったりする。
もしかしたら私の両親もちょっとかかっていたのかもしれません。

孫ポジション、という今名付けた概念を紹介します。
孫ポジ、っていいんですよ。

孫というのは以下の属性を持っています。

・自分で問題解決しなくても良い。(あくまで主体は父母)

・毎日過ごさなくていい。(多少泣かれても余裕のある気持ちで対処できる)

・すぐ感謝される。(100円のおもちゃやジュースで本気の喜びを見せるコスパの良さ)

・優しい気持ちになれる。
 (哺乳類の赤ちゃんは可愛い顔に設計されている。守ってもらえるように。)

・成長が楽しみになる。(未来への希望が持てますよね!)

 

おぉ!すばらしい!孫!!

 

この孫の持つ属性を、血統的な孫ではない人間が持っていることを孫ポジと言います。(今そうしました。)

 

この孫ポジの場所を上手にすることが、もっと皆の生活を豊かにするのです!

先に上げた親戚の子、お母さんはシングルマザーなのです。
最初は上を下への大騒ぎでした。
ですが、なんだかんだ親戚中で協力して、元気に育ってもらえるよう協力しています。

週末になると、

「今日はどこにいるん?」
「ばーちゃんち。」
「お母さんは?」
「仕事だよー。終わったら迎えに来るって。」

なんて会話がストレスフリーに成り立っているのです。


孫ポジを一般化すると下記のようになります。

孫ポジとは
・本人にとってはちょっと大変なこと
・他の人にとっては簡単に解決できたり、楽しんだりできること
・やってあげた方、やってもらった方、両方が嬉しいこと
・孫ポジを通して人の繋がりができること
・本人とやってあげる方にとって、お金で解決するほどのことではないもの

「田舎に雪かきしに行こう!」みたいなプロジェクトってこの
孫ポジを上手に使っていると思うんですよね。

現地の人にとっては面倒くさくて、お年寄りがやるには大変なものだけど、
雪が降らない地域の人には、かまくらや雪だるまを作ったり、「うわー埋まった!」なんてことすら楽しいもの。しかも一回行ったら「あのおじいちゃん元気かな」とか「たまには顔くらいだしな〜」なんて連絡を取って、雪かきナシでも会いに行っちゃうような。

 

僕はこの孫ポジがシェアされる世の中を作りたいと思っています。
それができるようになるためには、信頼関係と意思の見える化が必要です。

子供の面倒を見てもらうのに赤の他人にはお願いしづらい。お願いしづらいから声を上げない。
その一方では毎日おじいちゃんおばあちゃん、もしかしたら一人で、面倒見のいい人が寂しく暮らしている。

面倒くさいから雪かきをしない。
一方で、誰かが「ここで雪かきしたいな」と思っている。

その声を見える化すること、
そして「私がやります!」と手を挙げた人が怪しい人じゃないとわかるようなサービスを作っていきたいと思っています。

この孫ポジがきちんとシェアされたらみんな人生豊かになると思うんですよ。
というか既に私の人生が孫ポジをうまく取っているからとても豊か!
仕事ないのに住むところも事務所もある!居候だけど!!
いやもうほんと皆ありがとう!この借りは必ず返す!!

 

孫ポジを最大限活かすのは信頼関係です。
「この人ならこれくらいのお願い聞いてくれるかな〜」
「この人なら恩義を通してくれるだろうな〜」
なんてことを考えながら(もしくはそれすら超越して)、孫ポジはシェアされているのです。
孫ポジをお金で解決する手段はたくさんあります。
子供の面倒見られなかったらベビーシッターを雇えばいいんです。
でも、僕は。世の中の多くの人がこの孫ポジを利用することで、
困っている人同士が互いに助け合える世の中がくると思うんです。
孫ポジを通して人が繋がる。関係性が続く。問題が、イキイキに変わるんです。

 

人をパズルのピースだとしましょう。

今までは別々の問題(穴)を埋めるためにお金というピースで接続してあげる必要がありました。
「これやってもいいよ」「やりたいよ」という凸と「これやってほしいよ」という凹が合う人(ピース)が必ずあるのです。

それはほとんどが埋もれていて、誰かと繋がる日を待っている。

だからピースを見える化すること、そしてそのピースと繋がっても大丈夫だよ、
ということを感じてもらう必要がある。
 

 

信頼関係で人々の生活を豊かに、そして加速化させる。
そんな孫ポジを上手に利用するサービスを作っていこうと思います。

 

よっしゃ!見えてきた!
ここまで読んでくれた皆さんが、実家に帰りたくなったらいいな。
読んでいただきありがとうございました!